ギックリ腰になってしまったら



もしギックリ腰になってしまったら病院での処置が必要な状態なのかどうかを判断しなければなりません。


日本整形外科学会の定めている腰痛診療ガイドラインによると腰痛の70%は筋肉や筋膜、関節や椎間板による痛みであるというデータがでています。


残りの30%は骨折等による腰痛、感染などによる化膿性脊椎炎や腎臓、膀胱等内臓由来の腰痛、ヘルニア等による腰痛になります。


ギックリ腰になってしまった際に30%の方の原因によるものであれば病院での適切な処置が必要なギックリ腰になります。



病院の受診をした方が良い場合


スポーツ中のギックリ腰

スポーツ中になってしまったり、スポーツ中に相手との衝突やコンタクトがきっかけで痛くなってしまったり、転倒してギックリ腰になってしまったりした場合は骨の損傷がある可能性があります。病名で言うと脊椎の圧迫骨折や横突起の骨折、すべり症や分離症の可能性があるため整形外科を受診した方が良いです。


ギックリ腰の後に発熱がある場合

ギックリ腰になってから発熱がある場合は筋肉や関節ではなく細菌感染性の炎症や骨の腫瘍、内臓からの放散痛等によるギックリ腰のような痛みの可能性があります。病名で言うと化膿性脊椎炎や脊椎腫瘍や腎盂腎炎、腎結石、尿路結石等の内臓疾患等が原因のギックリ腰の様な痛みの可能性があるため整形外科の受診をしたほうが良いです。


尿意や便意が感じられない場合

ギックリ腰になってから尿意や便意が感じられない、おしっこや便がでない場合は重度の腰椎椎間板ヘルニアによる膀胱直腸障害の可能性があります。整形外科でMRI検査を受ける必要があります。


痛みが強い場合

今まで経験をしたことのない痛みで不安がある場合やヘルニアになっていないか心配な場合等は整形外科で検査をしましょう。レントゲンで骨に異常がない場合やヘルニアの可能性が低い場合は湿布や痛み止めを処方されます。ヘルニアの疑いがある場合はMRI検査で椎間板の状態を検査されます。レントゲンやMRIで骨や椎間板に異常がない場合は筋肉や筋膜、関節の組織の損傷による痛みなので湿布と痛み止めを処方される場合が多いです。



ギックリ腰になったら


ギックリ腰は腰部の筋肉や筋膜、関節の組織が損傷して炎症の起きている状態です。損傷した組織が修復されて炎症が消失するまでは強い痛みがでてしまうため、損傷した組織の修復を早めることが痛みを改善することにつながります。


損傷した組織の修復を早めるために大事なことは、損傷した組織になるべく負荷をかけないようにしながら活動をすることです。


痛みが強いからと言ってずっと横になって安静にしていると痛みと身体を動かさないことにより身体が固まってしまい血流が悪くなり損傷した組織の修復に時間がかかってしまうため痛い期間が長くなり損傷した組織が修復されても軽い痛みが残ったり慢性的な腰痛に移行してしまう場合があります。


腰痛のガイドラインにも急性な腰痛は安静よりも活動性維持のほうが疼痛軽減と身体機能回復、病欠の期間が短くなる点で有用であるというデータがでています。


むやみやたらに動いたり、腰に負荷をかけてしまうと悪化してしまう場合もあるため

損傷部位になるべく負荷をかけずに動くことが大事です。



損傷部位に負荷をかけずに動くために大事なこと


コルセットを使用して痛みが軽減される場合はコルセットを使用しましょう

損傷している組織が筋肉の場合は損傷している筋肉に力が入りづらくなるため腰が不安定になります。コルセットをすることにより腰を支える力が働くため痛みが軽減される場合が多いです。


他の組織が損傷している場合はコルセットをしても痛みが軽減しないことがあります。コルセットを使用しても変化がない場合は使用する必要はないです。


強い痛みがなるべく出ないようにゆっくりと手や足の力を使って動きましょう

座っていて立ち上がる時や寝ていて起き上がるとき等動作を開始するときに腰に負荷がかかってしまうと強い痛みが生じてしまうため、なるべく腰に負荷がかからないように手や足の力を使って腰を支えながらゆっくりと動きましょう


運動や重い物を持つ、痛みが誘発されるストレッチ、入浴はさけましょう

腰に負荷をかけることは損傷部位を悪化させてしまう場合があります。身体を固めないためにストレッチをすることは悪いことではありませんが痛い動作を無理してストレッチをしたり腰に負荷をかけてしまうストレッチはよくありません。入浴も入浴の動作が腰に負荷をかけてしまうためシャワー程度にしましょう。


損傷している組織や炎症の程度によって痛みの強さに差はありますが組織が修復してくると炎症の程度も軽度なものに変わってくるため日に日に痛みは軽減していきます。


炎症性の痛みには湿布や痛み止めも有効性があるため皮膚がかぶれなければ湿布を貼ったりお腹の調子が悪くなければ痛み止めを服用しながら無理をしないように動くことが大事です。


当院ではギックリ腰に対して鍼治療の鎮痛作用と血流改善作用を使って組織の修復を早めて炎症を消失させ痛みを早く改善する治療をおこなっております。