
ギックリ腰にならないために大事なことは自分の身体の状態を日々把握しておくこと
自分の腰の状態を把握しておくことです。
身体の動きや柔軟性、身体の状態は日々変化しています。
ギックリ腰になる前段階として身体の中ではギックリ腰になる要素がいくつか発生していることが多いです。ギックリ腰になる前にその要素に気づいて対処することができればギックリ腰になることを防ぐことができます。
ただギックリ腰の厄介な点はギックリ腰になる前段階で腰が痛い、腰が張る、腰が重い、動きが固く柔軟性が低下しているという自覚があってなってしまう方もいればギックリ腰になる前段階として何も感じていなくてなってしまう方もいて急になってしまう方がほとんどなのが厄介な点です。
定期的に腰の状態をチェックしましょう。
身体の関節には基本の動き、基本の動作が設定されています。
腰の基本動作は6つあります。前屈、後屈、右側屈、左側屈、右回旋、左回旋という動作が腰の基本動作になります。立った状態で6つの動作をしてどの動作も痛みがない状態が正常な状態になります。6つの動作のなかで痛みのある動作が多くなればなるほどギックリ腰の危険性は高くなります。
6つの基本動作のなかで痛みのある動作がある場合はその動作に合わせたストレッチや腰痛体操を行うことにより痛みは改善できます。自分で改善が難しい場合はギックリ腰になる前に治療をしましょう。
腰を支える力、腰を伸ばす力が低下していないかチェックをしましょう
腰は重力に抗って支える力と腰を伸ばしておく力によって支えられています。ストレスや内臓の不調、体重の増加等により腰を支える力と伸ばす力が低下するといつギックリ腰になってもおかしくはありません。
チェック方法としては仰向けで寝た状態で両方の膝を立てて、足は肩幅くらいに開きます。
その状態で両方の足で地面を押してオシリを持ち上げましょう。腰や骨盤に痛みがなくしっかりとオシリを持ち上げることができれば正常です。
オシリは持ち上がるが痛みがある場合や痛くはないが全然オシリが持ち上がらない場合は腰を伸ばす力が低下しているため注意が必要です。立った状態もしくは座った状態でお腹をへこませるお腹を膨らませてしっかりとお腹がへこむ、しっかりとお腹が膨らむ状態が正常です。
上手くお腹がへこませられない上手くお腹が膨らませられない状態はお腹が固くなっているため腰を支える力が低下しているため注意が必要です。どちらかができない状態、どちらもできない状態は腰を支える力と腰を伸ばす力が上手く働いていない証拠なのでストレッチや腰痛体操をして腰を支える力、腰を伸ばす力を正常な範囲で働かせるようにする必要があります。
腰を支える力、腰を伸ばす力が低下している状態は動作を行う際にギックリ腰の可能性が高くなるためお仕事中や重いものを持つとき、長時間同じ姿勢が続くときはコルセットを使用して腰を支える力を補いましょう。痛みなくオシリがしっかり持ち上がるように、お腹がしっかりへこませたり、膨らませたりできるようになったらコルセットの使用は不必要です。
自分での改善が難しい時はギックリ腰になる前に治療をしましょう
季節の変わり目、気温や気圧の変動が続くとき、身体の疲れがたまっているとき、ストレスを感じている時は注意をしましょう。長年鍼治療の仕事をしているとギックリ腰や寝違え等炎症性の痛みの患者さんが集中して来院される時があります。
因果関係があるわけではありませんが、法則性があり相関関係があります。季節の変わり目や季節が変わってすぐの時期にギックリ腰や炎症性の寝違えの方が集中する傾向があります。
季節の変わり目は気温や気圧が変動するためその変動に合わせて身体の中も順応させるために働かなければなりません、気温や気圧の変動に身体がついていけないと血流が悪くなったり体温調節が追い付かなくなったりして身体の圧力の調節が上手くいかなくなります。
身体の圧力調節や血流の変動が上手くいかないと身体がむくんだり、身体を支える力が低下したりしてギックリ腰を起こしやすくなります。季節の変わり目や気温、気圧の変動が続く時は自分の腰の状態をチェックしてギックリ腰にならないように対処をしましょう。
身体の疲れがたまっている時やストレスを感じている時もギックリ腰が起きやすくなります。ストレスを感じていることが続いたり疲労がリセットされずにいると知らず知らずのうちに身体が固まってきたりお腹が固い状態になっていたりして腰を支える力や腰を伸ばしておく力が低下している状態になりやすくなります。
ストレスを感じたり疲労の抜けが悪くなっている時は自分の腰の状態を把握してギックリ腰になる前に対処をしましょう。
ギックリ腰にならないように自分の身体の状態、自分の腰の状態を把握することは重要です。
自分で自分の腰の状態を把握して対処ができるようになればギックリ腰とは無縁の生活を送ることは可能です。自分で自分の腰の状態がよくわからないときや自分で対処のできないとき、不安な時はギックリ腰になる前に治療をしましょう。