首こりの原因


私が働き始めた頃、15~16年前は患者さんから「首がこる」という言葉を聞くことは少なかったです。


ここ5~10年で首がこってつらい、首こりで悩んでいるといった症状の方が多くなってきました。


スマートフォンやタブレットの普及、デスクワークの増加により肩こりではなく首こりがつらいという方が増えてきた印象があります。


首こりも原因は一つではなくいくつかの要素が重なり合って起きていることが多いです。首こりの原因を理解して原因にたいして対処をしたり原因を解決することが首こりで悩まずに生活を送ることにつながります。



眼球を動かす筋肉、目のピントを調節する筋肉の柔軟性の低下


目には眼球を動かす筋肉が6種類ありそれらをまとめて外眼筋と言います。

目の中にはピント調節をする筋肉があり毛様体筋と言います。

外眼筋と毛様体筋は直接首とは繋がってはいませんが動きの連動性があります。

試しに首の付け根を触りながら眼球を動かしたり視野を変えたり目を開け閉めしてみてください、首の付け根の筋肉が動いているのを感じることができると思います。

首のこりを感じる筋肉は外眼筋や毛様体筋と連動しているため目が疲れてきたり目のピント調節が上手くいかなくなると首のこりも感じやすくなります。

デスクワークで同じ距離の物を見続けなければならない人やスマートフォンやタブレットを長い時間使用する人の首こりは外眼筋や毛様体筋の柔軟性の低下が原因のことが多いです。

首こりの筋肉は横になったり寝ながらの状態でも目を使うことにより緊張を起こすので横になりながら本を読んだり寝ながらスマートフォンやタブレットを見ることも原因に繋がるため注意が必要です。



首の背骨、頸椎の可動性の低下


首の背骨、頸椎は7個あります。頸椎も一つ一つが関節を作っていて基本の動作が6つあります。前屈、後屈、右側屈、左側屈、右回旋、左回旋が基本動作になります。

頸椎の可動性が低下すると基本動作の時に伸びたり縮んだりする筋肉が固くなっていきます。頸椎の基本動作の時に伸びたり縮んだりする筋肉が固くなると頸椎の生理的弯曲が直線的に引っ張られてしまってストレートネックという状態になります。

ストレートネックになると首こりを感じる筋肉が常に緊張しやすくなるため首こりが気になるようになります。

ストレッチや運動をしても首こりになってしまう方は頸椎の可動性を正常な可動域に戻してストレートネックを改善することが首こりの改善につながります。



咀嚼筋の柔軟性の低下


咀嚼筋とは口を開け閉めしたり食べ物を噛む時に使う筋肉です。

咀嚼筋は4種類あり側頭部や顎関節の周り、首の前面にあります。

咀嚼筋と首こりの筋肉は直接繋がってはいませんが動きの連動性があります。

試しに首の付け根を触りながら口を大きく開け閉めしたり強く噛みしめたりしてみてください、首の付け根の筋肉が動いているのを感じることができると思います。

咀嚼筋と首こりを感じる筋肉は連動しているため咀嚼筋が固まってしまい柔軟性が低下すると首こりを感じる筋肉も固まってしまいます。

左右どちらかの首こりを感じる方は噛むバランスがくずれて咀嚼筋の柔軟性が低下して首こりになっている方が多いです。



首こりも原因は一つではありません。首がこるクセのある方や慢性的なしつこい首こり、マッサージや運動をしても一時的に良くなるがまたもとにもどってしまう首こりの方は原因を解決することによって首こりを気にせず生活ができるようになります。


当院では原因の分析やお身体の状態の説明、自分でのケアや日常生活で気をつけること等のアドバイスなどにも力をいれています。

自分での解決が難しい方は治療で原因から解決をして首こりに悩まない身体にしましょう。